ここでは、バアトル⇔ドルカスの支援B会話の後、バアトルがエリウッドに、ドルカスの報酬を1万倍にしてもらおうと頼むところを想像し書いたものです。
バアトルはエリウッド達が軍議している天幕へ、勇み歩んでいった。
「いざとなれば、この拳で説得してくれるわ!」
とドルカスとの支援Bで言ってしまったからには、なんとしてもドルカスの報酬を一万倍にしてもらわなければ、我が最大の好敵手にあわせる顔が無い、とバアトルは考えていた。自分の主に拳で説得なんて、聞いたことが無い。だが、それをやるのがバアトルだ。
天幕の中にはまだ集まっていないのか、エリウッドとマーカスだけだ。
「皆がこんな遅いとは、なにをやっているのだ。」
とマーカスは腹を立てていた。その声はバアトルにも聞こえる。
バアトルは勇み足で、天幕を上げ、中に入った。
「む?バアトル、おぬしを呼んだ覚えは無いが?」
マーカスが問う。ボケが激しいので、本当にそうでも、信用が無い。
「マーカス殿に用は無い。エリウッド様、ドルカスの報酬を一万倍にしてくれ。俺の報酬を削ってもいいから、なんとか・・・頼む。」
いきなり言われたのでは・・・エリウッドは分けが分からない。マーカスは「用は無い。」と言われたショックもあるのか、呆然としていた。
「いきなり言われても、理由も無しに給料を増やせないよ。それに今は、全員鉄の武器で、とにかくお金になる物は売らないと、軍の維持費が持たない。軍資金に余裕が出来たら、できるだけ増やすよ。」
エリウッドは説明した。バアトルもちゃんと理解している。だが、心は納得していないようだった。
「むう・・・。俺が闘技場で稼いでくればいいのだろう?」
「あいにくだけど、この近くに闘技場はないよ。」
「むむむ・・・!な、ならば俺の武器を全て売って・・・」
「一軍の君が戦えなくなると、一気に戦力ダウンするんだけど・・・それでもいいの?」
エリウッドはバアトルにとっては悪魔のようだった。だが、エリウッドは真面目だ。
「ぬおおおおおお!!!お、俺はどうすればいいのだ?ドルカスを救うためなら、なんでもする!奴隷にしてもいい!だから、奴の報酬を一万倍にしてくれ!!!」
バアトルは半ば、いやただ、叫んでいた。
「じゃあ、どうすればお金を増やせるのかな?・・・・・・そうだ、次の戦いを君1人でクリアできれば、その戦いの戦利品を全部あげようこれでいいかな?」
かなり無謀かつ大胆な事を平然と言えるのが、エリウッドの長所である。この無謀な提案にバアトルは
「よし、いいだろう!俺の斧で敵を全滅させてくれる!・・・本当に全部くれるんだな?」
「もちろん。出来ればの話だけどね。」
ということで、今回の軍議は始まることなく終わってしまった。代わりにバアトルの装備が豪華になった。ドルカスはなぜ、戦わなくていいのか聞いたが、誰も答えてくれなかった。バアトルは聞く耳を持たず、勇んで戦場へ1人で行った。
・・・ほとんど無視されていたマーカスは、お使い係なので、バアトルの武器を戦場の中を突っ走って買いに行っていた・・・。