濃霧海峡の戦い
騎士団圧勝?
「タカッタカッタカッ・・・」
ここ、濃霧海峡は濃霧半島でも有名な港町だ。
騎士団の来た、濃霧海峡の兵は少なかった。
「全く、張り合いがないな。」
エドワードである。返り血を少なからず、受けている。
「今回も圧勝でしたか。」
と言ったのは一般兵。
「ああ、このまま勝ち続けていれば、濃霧海峡を制圧できる。」
エドワードは決しておごってはいないつもりだった。だが、こうも簡単に勝ってしまうのでは、おごるのもわかる。
「さて、明日、もう一度攻める。港町を制圧できれば我らの勝利だ。」
兵達はオーッと返事をする。
一夜して、騎士団の陣内が騒ぎ出す。
「何事だ。」
エドワードは寝起きでご機嫌斜め。無理やり起こされたもんだから・・・。
「申し上げます。敵軍が来ております!」
「敵軍だと?行動を起こしたか。全隊、うろたえるな!敵が何万来ていようが、各個撃破すればそれだけのこと!」
エドワードの命令で兵は密集し始める。そして、敵を誘って各個撃破している。
「しかし、これだけの兵が敵にいたとはな・・・。」
暗くてよく見えないが、もう、日が昇り始めている。エドワードが起きたときは、午前一時だ。
敵味方の死体が、そこら中に放られている。それだけでも、万はいきそうだ。ちなみに、死体は騎士団の陣内には収まっていない。
「お、敵が退き始めたぞ?」
エドワードは目をパチクリとさせて言う。
「ふう・・・これに懲りて、思い上がることはやめにしよう。」
と、ため息をついた。
騎士団圧勝
「タッタッタッ・・・」
セイドの援軍が来ていることに、騎士団は士気上昇中。
「援軍も来ていることだし、慌てず、この陣を守ればいいのだ。」
エドワードは言った。独り言だが。・・・多分、自分に言ったのだろう。
「申し上げます!敵軍が来ています!」
「またか。やれやれ。まだ、充分に寝ていないのにな。」
愚痴を言っても始まらないし、終わりもしない。
「全隊、うろたえるな!夜のときのように、誘って、包囲するのだ!」
兵の動きが、急にキビキビとした動きに変わった。
敵部隊は退き始め、騎士団はエドワードの命令を無視し、追撃を始めた。
「おい、待て!これは敵の罠だ!追うな!」
と言いながら、自分も、見ようによっては騎士団と同じように、追撃している。
そして、エドワードの思った通り、包囲された。
「ええい!こうなれば、勝って撤退するのだ!密集しろ!」
命令を受けて、兵は密集する。何故さっきの命令を無視したのか、と、エドワードは疑問を持った。
もう、どれだけの時間が経ったのか。援軍を期待しながら、戦っていた。
「陣ががら空きだな。何があったんだ?」
セイドが聞いてみるが、一般兵の返事は
「わかりません。」
としか言わない。お前達はそれしか言えないのか!
「仕方ない。攻撃しに行ったのかもしれん。行ってみるか。」
セイドが命令すると、軍は陣から港町へと向かっていった。
「もうすぐ、もうすぐだ!もう少しで、援軍が来る!それまで耐えろ!」
エドワードの叫びは、何の励ましにもならなかった。はったりだし。
「ん?敵が後ろを向いているぞ?」
まさか、本当に援軍が来てくれるとは、エドワードは思ってもみなかった。
「将軍!援軍に来ました!」
セイドが敵兵を斬り裂きながら来た。一言で言うと、怖い。
「おお、クルーセイド殿!これなら安心です。」
「いや、まだ安心はできません。港町を制圧しなければ。」
「そうだったな。」
敵軍の殲滅に成功したようだ。
この後、港町は難なくセイクレッド軍に制圧される。ま、たかが一つの町が軍を相手に抵抗できるわけがない。