「タッタッタッ・・・」
「申し上げます!」
「どうした?」
李典が言った。
注意書きとして書いておくが、口調等は私が勝手に創作しました。
「はっ。以前から強大になりつつある賊の本拠地の場所を掴みました。」
「そうか。よくやった。よし、賊討伐といくか。」
李典は曹操より一軍を任されており、強大になりつつある賊を討伐する任を受けていた。
「楽進を呼んでくれ。話がある。」
「はい。」
しばらく待っていると、楽進がやって来た。
「どうした、李典?」
「用がある。楽進、賊の本拠地を奇襲して欲しい。」
「わかった。李典は?」
「私は本隊で正面から攻撃し、奇襲部隊から目をそらさせる。」
「了解。奇襲部隊は騎馬兵千ぐらいでいいか?」
「ああ。奇襲で敵が混乱したところを一気に討つから、任せるぞ。」
「任せとけ。」
楽進も李典も準備に取り掛かった。
楽進は夜襲、李典は正面突撃の任を任された。
「さて、いくか!賊共が震える姿を見てやろうぜ!」
奇襲部隊は行動を開始した。
「皆、楽進の奇襲部隊から敵の目をそらさせるため、正面突撃だ!いくぞ!」
本隊も行動を開始した。
草木をかきわけることもせず、ただただ前へと進み続ける奇襲部隊。
「もうすぐだろ。」
賊の本拠地、古い砦が見えてきた。
本隊は突撃しており、賊は応戦で一杯一杯のようだ。砦の防備がまるでなっていない。
「よし、門を開けろ!」
古くなってボロボロになった門を叩き壊し、砦内へ侵入した。
「敵いないな・・・。奴らを挟撃する!突撃!」
奇襲部隊は賊を本隊と挟撃しようと砦を出たが・・・。
「かかれ!」
「何っ?」
賊の伏兵が現れた。
「くそっ!慌てるな!こんな雑魚に負けるな!」
そうは言っても、奇襲部隊は混乱したままである。
一方、本隊は快調に進み、賊のほとんどを倒していた。
「楽進の奇襲部隊はどうだろうか・・・。」
多少の心配はある。相手はたかが賊と甘く見てはいけないのだ。
賊は退き始め、本隊はそれを追撃する。
賊は伏兵と合流し、奇襲部隊を攻撃し始めた。
「この先で敵が争っている・・・。奇襲部隊か!?急げ!」
本隊は足を速めた。
賊と李典軍の混戦になったが、李典はなんとか楽進を見付けた。
「楽進!」
「李典か!よかった。」
「ここは危険だ!本隊へ退こう!」
「ダメだ!奇襲部隊を置いていけるかよ!」
「わかった。全軍、混戦になったが構わず賊を討て!勝てればいい!」
李典や楽進も奮戦し、賊をなんとか全滅させられた。
賊が退けなかった理由の一つに、混戦状態だったからということもある。
「李典、ありがとよ。」
「無理をさせたな。すまない。」
「いいってことよ。さ、祝宴といこうぜ!酒だ酒!」
李典は微笑んだ。周りに死体があるので恐いが、李典は心底から微笑んだのである。
「李典、お前も来るだろ?」
「ああ。私の分も残して置いてくれよ。」
「俺に全部飲まれる前にな。」
喜ぶ兵士と賊の死体。太陽の光はどちらも平等に照らしていた。